行事
平成17年度第2回一水ゴルフ優勝の記

51期  嶋田修一
今年度第2回(通算188回)の一水ゴルフは、7月26日、西宮高原ゴルフ倶楽部において開催されました。
この日は、台風7号が北上していたこともあって、前日から強風が吹き荒れ、開催が危ぶまれていました。前日には、幹事の先生から「一水ゴルフは台風で急遽中止となるかもしれないので、各先生方の携帯電話を教えて欲しい。」という緊急連絡もあったほどです。日が明けて、一水ゴルフ開催当日、ねむい目をこすり窓の外を見ると、雨が降っています。風邪も強い。もうゴルフなんか行きたくないと思いました。「これでは中止だな。」という思いが頭をよぎり、幹事の先生から電話が入っていないかと携帯電話の着信履歴を確認してみました。残念ながら、電話は入っていません。自分の中では、このような悪天候では決行されるはずがないと決めつけつつも、連絡がないので勝手に取りやめにする訳にもいきません。渋々、とりあえずゴルフ場へ向かってみようと思い、車を走り出しました。暴風雨とはいかないまでもそれに近い強い雨が降り続いています。車を運転している途中も、幹事の先生から「中止」の連絡が来ないかと変な期待をしています。こんな暴風雨のなかでゴルフをするというモチベーションは全く自分にはありません。電話が来ないかと期待しながら、車を運転すると、もうゴルフ場の近くまで来てしまいました。ならば、幹事の先生は、連絡がみんなに付かないから、ゴルフ場に集合して中止を告知するはずだ、と勝手に有理解釈し、何としても中止にしてもらいたいと心の中で希望していました。ところが、その期待を裏切るように、ゴルフ場の建物に入るや、なんと幹事の先生がエントリーの受付をしています。「ほんとにやるのか!」と心の中でびっくり仰天。尋常とは思えません。一水会執行部の暴挙か、ゴルフ場から懇請されてキャンセルできない事情があるのか、理由は分かりませんが、とにかく下降した自分のモチベーションは上がりません。しかし、やるというからには気合いを入れようと自分に言い聞かせることにしました。スタート時間まで余裕があったので、マスター室前に出て、ゴルフ場の様子を見ていると、風邪は強いままですが雨が小降りになり出しました。あまり気持ちが乗らないまでも、せっかくスタートするのであるから、ウォーミングアップをしに練習場へ行ってみようと考えました。練習場へ行くが、他の先生方は誰一人と練習している姿はなく、他に客もいません(当然だと思います。)。強い風の中、小雨が降り注いでいます。サンドウェッジで打った球が強い風に乗り風下へ流されます。風速7,8mはあったでしょう。私のボールは風がなくても曲がりますが、風のせいでより一層曲がります。誰もいない練習場でボールを打って時間を潰しているうちにスタート時間となりました。一緒にスタートしていった同組のメンバーは、畑良武先生、渡邉隆文先生、小林正啓先生ですが、やはりいつもより苦戦されておられます。普段とは少し違う感じでした。雨や風を気にしながらのプレイ、傘をさしたりたたんだり、カートの椅子を拭いたり、いろいろやることがあります。私はというと、気にならないわけではないが、なぜか結果はそこそこ出ていました。朝、練習をしただけあって体も動きます。天気とスコアは必ずしも連動しないようです。強い風が曲がったボールの軌道を修正してくれていたのかもしれません。私のショットはグリーンを捉えていました。また、天気が最悪だからこそ、慎重にゴルフを組み立て、無理をしないように注意します。普段の不注意とは異なっています。そのうえ、雨が振っているのでグリーンが速くないのも幸いしたのかもしれません。ハーフを終わってみると43です。朝、ゴルフ場へ向かっていたときの暗い気持ちはどこかへ吹き飛んで、後半のハーフはより一層気合いが入ってきました。前半を終えて、クラブハウスの前に戻ってくると、いつもの気配がありません。前の組がいないのです。天候が悪くていつ大雨が降り出すか分からないので、今のうちにラウンドしきってしまうということになったようでした。私にとっては好都合です。いい流れが途切れないことになります。だいたい調子のいいときは、昼休みが入って流れが変わります。調子がいいときは、スループレーの方がいいです。後半、いきなり距離のないロングホールでバーディ発進。やっぱりスルーの方がいいと思い込み、その後、バタバタしながらも、後半は41で上がってきました。結果、本日の合計スコア84で優勝と相成りました。朝の重い気持ちは、台風と共に吹っ飛んでいました。優勝し、私の心は晴天となり、台風一過で、空も晴れ間が見え始めてきました。あるがままというゴルフの醍醐味を台風という形で経験できました。台風の中で優勝できた一水ゴルフは一生忘れません。
台風の中参加された先生方、本当にお疲れ様でした。皆さん、私と同じく、相当、重い気持ちでゴルフ場へ来られたのではないでしょうか。怪我なく、無事、皆ホールアウト出来てよかったと思います。幹事をしていただいている先生方、台風であったにもかかわらず、本当にご苦労さまでした。
今回の優勝が台風によるものと思われないよう、次は晴れた日に優勝できるよう頑張ります。
以上
右が筆者。左はプレゼンテーターの畑良武さん
準優勝は中川克己さん
シニア優勝は石川正さん

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