行事
第3日目・「礼文島 最北限の地 スコトン岬にて」筆者中央前
最北の海に咲く島を訪ねて
一水会親睦委員 堀村佳奈子(60期)
一水会親睦利尻・礼文旅行
平成20年7月11日〜13日 堀村佳奈子(60期)
利尻島は中央に標高1721メートルの利尻富士がそびえる円錐形、礼文島は平たい矢じりのような形、いずれも本州では見られない景観・植物が見られる風光明媚な島で日本列島の最北の海に隣り合わせに浮かんでいます。
そんな魅力的な島、利尻・礼文島に7月11日から13日まで一水会員27名で行って参りました。
旅行に参加されなかった会員の方にもすこしだけ旅の気分を味わっていただければ幸いです。
7月11日・1日目
お昼すぎに関西空港に集合し、いよいよ旅がスタート。みなさんはやくもビールに手が伸び、ほろよい気分で稚内へと飛び立ちました。
関西空港を出発して約2時間、そろそろ到着かなと飛行機の窓の外を見ると、雲から頭を出した美しい利尻富士。これからはじまる北の地での楽しい予感に胸が高鳴りました。
稚内空港に降り立つと、蒸し暑い関西とはうってかわり、涼しい風に包まれました。現地の天気予報は、曇り・雨で心配していましたが、なんとか持ちこたえてくれそうです。
さっそく、日本最北のバス会社「宗谷バス」に乗り込み、缶ビールを片手に、稚内観光・宗谷岬に向けて出発。目に飛び込んでくる景色は、全てが雄大でした。どこまでも続く平地。バスを走らせると、私たちを歓迎してくれているかのように、キタキツネが出てきてくれました。
日本最北端の地、宗谷岬に到着し、写真撮影。ここで食べたつみれ汁は最高でした。
そして、テンポ良いガイドさんの声を聞きながら、あっという間に、1日目の宿 稚内グランドホテルに着きました。
ホテルには稚内温泉大浴場が併設されており、私は間瀬先生とさっそく温泉に。稚内温泉は、本土最北の温泉で、鉄分・塩分を大量に含み、疲労回復や美肌効果があるとされており、旅の疲れも吹き飛びました。
しばし、ホテル等で休憩したあとは、本日のメイン、ホテル目の前にある老舗居酒屋「えぞ番屋」での宴会です。全員が入れる宴会場の机に所狭しと並べられたお料理の数々。毛蟹、たらばがに、なまこ、ホタテ、たこ・・・海の幸づくし。何を食べても本当に美味しかったです。
盛会のうちに1次会がお開きになったあとは、稚内のすすきの?と呼ばれる町で、皆さん思い思いの夜を過ごしました。
私は、若手の先生方と北海道なら牛肉も!ということで、最上級の焼肉を食べに。さっき、1次会でもう食べられないと感じたはずが・・・。お肉は別腹で、またまた美味しくいただきました。
1日目は、明日・あさってに備え、満たされた気持ちの中、早めに眠りにつきました。
7月12日・2日目
今日は、朝から早起き。眠たい目をこすりながら朝7時にはホテルを出発し、稚内港から一路フェリーで利尻島へ。大変豪華な一等席で、1時間40分の船旅を堪能しました。
到着したのは円形の利尻島の12時に位置する鴛泊港。ここから宗谷バスにて時計回りに利尻島を一周します。
まず訪れたのは、オタトマリ沼。沼の周りを一周しました。
あいにく、霧がかかったような天候で利尻富士は見えませんでしたが、アカエゾマツに囲まれ、澄んだ空気を思いっきり吸い込みました。それにしても、先生方、みなさん元気で歩くのが早いです。一周した後は、くまざさソフトクリーム・はまなすソフトクリーム・ホタテをぺろり。
次は、南浜湿原へ。ここでも、湿原に設けられた道を一周しました。ガイドさんが歩きながら植物の名前を教えてくださっていたのですが、私達の行列は長い為、ガイドさんの声が後ろにまで聞こえない。そこで、伝言ゲームで伝えていく事になったのですが・・・。
皆さんちゃんと伝わっていたでしょうか??本州では見られない様々な植物を見ることができました。
この南浜湿原では、ところどころにうにの殻が。こんなところにと不思議に思っているとなんとウミネコがうにを食べ殻を上空から捨てているとのこと。利尻島の鳥たち、まん丸と太り毛並みがよいのも納得です。
さらに、一行は仙法志御崎公園へ。
雄大な利尻富士を眺める・・はずだったのですが、あいにく雲に覆われていて望めませんでした。でも、ここでは、最高級品として知られる利尻昆布を買い込み大満足でした。
そして、いよいよ待ちに待ったうに丼の登場です。どんぶりに、うにがどっさりと。通常私たちが口にするうには形を崩さないようミョウバンで固定されているようなのですが、本場で食べるうにはそのような加工が一切無されておらず、本当に甘くて甘くて。あまりの美味しさにおかわりする先生方が続出。後で聞くところによると、うにが足りなくなり、お店の方が市場まで買いに走ってくださったようです。お店のかたにも想定外の私達の食欲でした。
うにで、心とおなかが満たされたあとは、出発地点に戻り、「逆さ利尻富士」で有名な姫沼へ。曇りのため、逆さ利尻富士は見えませんでしたが、目にうつる緑がなんとも言えない美しさでした。
それから、沓形港まで反時計回りにもどり、バスのガイドさんが熱唱してくださった利尻島の歌を耳に残しつつ利尻島を後にし、フェリーで「花の島」礼文島に渡りました。
礼文島香深港に到着した後は、港のすぐそばにある「ホテル礼文」へ。夕食までフリータイム。私は、露天風呂に入って利尻島の方向をながめていたのですが、短時間だけ姿をあらわした利尻富士を運良く見ることができました。
夕食は、ホテルで宴会。ハスカップ酒、うに、いくら、鍋等またまた美味しくて・・。ビール、ワイン、焼酎、日本酒とお酒もすすみました。
夕食後は、各自思い思いの時間を。私は、カラオケに参加しましたが、大変盛り上がり、なぜかサライを大合唱して締めくくりました。カラオケを終えて、お店をでると満点の星空。夏の大三角形や天の川(だと思うのですが・・)もはっきり見え、まるでプラネタリウムにいるかのような錯覚。一緒にいた先生方としばし見入ってしまいました。
こうして、北の地での最後の夜は更けていきました。
7月13日・3日目
あっという間に最終日を迎えました。最終日は、宗谷バスで礼文島西海岸巡り。
まずは、地獄岩を見学。断崖絶壁の海岸に強大な岩がそびえていました。地獄岩付近の海岸では、ひすいが取れるとのことで、多くの先生方が、ひすい探しにチャレンジされていました が、普通の石とひすいとを見分けるのはなかなか困難でした。
次に向かったのは、最北限の地 スコトン岬。宗谷岬より緯度的には南にあるのですが、昔スコトン岬が最北端だと思われていたことから、その名残で「最北限の地」とされているようです。正面には無人のトド島が浮かび、晴れた日には遠くサハリンを望むことができるみたいですが、残念ながら見えませんでした。
スコトン岬から、南に戻って「澄海岬」へ。入江はその名前のとおり透明度が非常に高く、コバルト色の海に白い海底が見えていました。ここでは、ハマベンケイソウやエゾヨロイグサも見ることができました。
その後は、漁協が運営しているうにむき体験センターへ。うに専用の殻剥き器をうにの真ん中に刺し、とんとんと数回たたいてぱかっと開けると、生うにが。口に入れるとすぐとろけてしまいました。一緒に食べた、活ぼたんエビも美味!
最後は、香深港に戻り、フェリーターミナル内にある有名な「武ちゃんずし」へ。3日間のグルメの旅?の総決算、海の味覚を揃えた握りの盛り合わせを堪能しました。
そして、香深港からフェリーで稚内に戻り、締めくくったはずのグルメの旅のおまけとして稚内空港で塩ラーメンを食べ、心身ともに大いにリフレッシュして帰宅の途につきました。雨が降るとの天気予報にもかかわらず一度も傘をさすことなく全員無事で旅を終えました。
今回、私は親睦委員としてこの旅行に参加させていただきましたが、特に働きもせず、旅を思いっきり満喫させていただきました。この親睦旅行に御尽力いただいた親睦委員長の小林先生はじめ親睦委員旅行班の先生方、この親睦旅行に御尽力いただきました先生方、本当にありがとうございました。
今回参加されなかった会員のかたも、次回以降、是非御参加ください。
一水ニュース編集委員長より、ひと言。
「 アルバム編の写真とあわせて、お読み下さ
い。旅情も、ひとしおです。」
近日、公開です(公開しますので)。
1日目・居酒屋「えぞ番屋」にて
第2日目・「うに丼を食らう」
第2日目・夕食の宴 皆さん、和気藹々と。
第3日目・最後は、うにむき体験だ!
[2008.9.30]
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